受賞歴ありの新設計、和とモダンの調和

岡山県倉敷市の寺院、山田由紀の作品

訪れた者の心を和ませる、山田由紀のデザインが生んだ空間

岡山県倉敷市に新たに誕生した寺院は、山田由紀によるデザインが特徴的です。このプロジェクトは、美しい景色と心地よい風を体感できるガラス張りの広々とした空間を提供し、快適さを損なわずに周囲の自然を楽しむことができます。また、静寂に包まれた祈りと瞑想の場としても機能します。

この建築は、水平線を強調したデザインが特徴で、異なる高さの二つの屋根が高さとボリューム感を生み出しています。周囲の環境に溶け込むように設計され、自然と一体化する空間を創出しています。

屋根は亜鉛メッキ鋼を使用しており、伝統的な屋根瓦とは異なる現代的なイメージを与えます。モダンで水平線を強調するデザインは、木造と鉄筋コンクリートの一階建て構造で、敷地面積は328.52平方メートル、床面積は65.56平方メートル、建築面積は80.58平方メートルに及びます。

パンデミックにより、多くの人々が集まることを避けるようになりました。この宗教施設も、家族や親族だけが集まれる小さな寺院へと変貌を遂げました。

この寺院のデザインの特徴の一つは、深い軒です。日本の伝統建築において、これらの軒は非常に重要です。季節に応じて太陽の放射を調節したり、雨の多い地域で外壁を守るといった機能的な意味だけでなく、軒の下にいる心地よさといった心理的な意味も持っています。このため、訪問者がリラックスできるように、広い軒の空間を設計しました。

クライアントは建築が建物に阻まれることなく、本堂よりも少し低い位置に建てられることを望んでいました。高さを抑えるために、優しく傾斜した屋根が採用されました。

写真家の野上仙一郎による撮影で、このデザインは2024年にA'アーキテクチャー、ビルディングアンドストラクチャーデザイン賞のブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザイン賞は、経験と独創性を証明する優れた創造的なデザインに授与され、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込み、強力な技術的および創造的なスキルを示し、生活の質の向上に貢献し、より良い世界を創造することを評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Yuki Yamada
画像クレジット: Photographer Senichiro Nogami
プロジェクトチームのメンバー: Yuki Yamada
プロジェクト名: Saimyo Temple
プロジェクトのクライアント: Akatuki Architect Office Co.


Saimyo Temple IMG #2
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Saimyo Temple IMG #5
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